デンマークで与えられる留学環境
近年、ヨーロッパの治安悪化が懸念される中、2016年には世界の安全な国2位にデンーク、11位にフィンランド、14位にスウェーデンが選ばれた。(1)デンマークでは学士課程から博士課程まで1300のコースが英語で行われており、2011年には28866人がデンマークで留学するなど、ヨーロッパでも人気の留学先の1つである。 そして、世界大学ランキング2015年でもコペンハーゲン大学82位やオーフス大学106位など上位にランクイン。(2)日本から北欧へ留学を考える学生は今後増えていくのではないでしょうか。そこで、デンマークといえば、福祉国家というイメージが強いなか、実際に留学生として日本人が受けられる福祉やサービスには何があるのかを調査しました。
はじめに、CPRナンバー制度についてです。 デンマークにはCPRナンバーという制度があり、デンマークに3か月以上滞在する場合はこのCPRナンバーを申請しなければなりません。このナンバーを申請することによりイエローカードと呼ばれる国民医療保険証を受け取ります。そして。日本人留学生もデンマークすべての公共医療サービスを無料で受けられます。それに加えて、EU/EEUとスイス内の旅行での医療保険を最大1か月受けられるというのであるから驚きです。このCPRナンバーを取得することによって受けられるサービスは他にもたくさんあります。例えば、公共図書館での本、音楽、DVDの貸し出しや、無料でデンマーク語学校やオンラインのコースに通うこともできます。その他にも、学生は週に20時間までのアルバイトが認められます。
次に、Studenterhusetというボランティアで運営されている施設です。この施設は学生のために作られ、そして学生同士で繋がりを持ち、留学生活を充実させるために様々なイベントを開催しています。施設はコペンハーゲンの中心部に位置しており、平日もたくさんの学生が集まっています。イベントの内容は無料の市内ツアーや、board gameをみんなで楽しんだり、Language Caféと呼ばれる場所での国際交流を行うなど幅広く活動しています。
毎週水曜日には25デンマーククローネでご飯を提供するなど、一人暮らしでなかなか自炊できていない学生に人気の憩いの場となっています。会員費は2セメスターで100デンマーククローネ。
最後に、学生のデンマークでの夏休みの過ごし方についてです。デンマークでは6月の後半から8月いっぱいまで夏休みの学校が多いのですが、最初に説明したCPRナンバーを取得していれば、学生は6,7,8月にフルタイムで働くことができます。夏休みを利用してカフェでのアルバイトや住み込みの仕事などの経験を得ることもできます。その他に、International Summer Course というデンマークの大学に在学する学生はプログラムの一部として無料で受けられるサマーコースがあります。6月から8月にかけて開催されていてすべのコースが英語で行われています。このような制度によって、デンマークでの留学は休みの期間であっても充実した生活を送ることができます。
このように日本人留学生がデンマークで受けられる福祉やサービスは多岐にわたり、これらを活用することによって留学がより豊かな経験となる事と思います。デンマーク人だけでなく他の国からの留学生にも福祉を与えているデンマーク。今後留学を考えている学生の方は参考にしてみてください。
参考
(1)http://static.visionofhumanity.org/sites/default/files/GPI%202016%20Report_2.pdf
(2) https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2016/world-ranking#!/page/0/length/25/sort_by/rank_label/sort_order/asc/cols/rank_only
International Summer Programme: http://studies.ku.dk/summer/
Studenterhuset: http://studenterhuset.com/en/
Study in Denmark: http://studyindenmark.dk/live-in-denmark/permits-visas-red-tape/the-civil-registration-system
Ministry of Higher Education and Science: http://ufm.dk/en
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